2005-02-18から1日間の記事一覧

フランツ・ファノン『地に呪われたる者』(1961)、鈴木道彦他訳、みすず書房、1996(1968)年

ポストコロニアリズムの文脈では評価の高いファノン。だがやはり、その著作の根底に暴力の肯定があることは致命的だと思う。民族解放のための武力闘争という大義名分のもと、唯一「革命的」な存在である農民がその行使者となるが、そこで暴力の効用は以下の…