2004-12-17から1日間の記事一覧

多和田葉子『飛魂』講談社、1998、『変身のためのオピウム』講談社、2001

こんなに面白かっただろうか。最初に読んだ頃は気が逸れていたに違いない。どちらも、身体の密な接触をもちながら連帯する女たちの話。 今年ははからずも多和田葉子イヤーだった。大事にしてきたことをねじけた気持ちのまま腐らせないように、心身ともに限界…