ストライキが続くグアドループで死者

島内各地で道路封鎖が続く中、この一両日放火や略奪などの暴力行為が報告されていたグアドループで、18日早朝(日本時間夕方)、運転中の50代の男性が何者かに銃弾で撃たれ死亡。男性は組合活動家でミーティングの帰路、ポワンタピートルのシャンズィ地区・アンリ4世街で被害に遭った(2月18日付電子版「ル・ポワン」「ル・モンド」「フィガロ」)。
フィガロ」紙のみ、犯人を「暴徒化した若者」と推測、海外担当相イヴ・ジェゴも同じく「暴徒による殺害」と断定していると伝える。
同夜、ポワンタピートルから10キロ北にあるベ・マオでは100人規模の少年たちと憲兵隊が衝突し、実弾発射で憲兵3人が軽傷を負った。
LKPスポークスマンのエリ・ドモタはラジオ局RCIの番組で少年たちに向け、クレオール語で「冷静な行動を」「挑発に乗るな」と呼びかけた。
続いてRFOテレ・グアドループのテレビ番組に出演。
全島での動員・封鎖強化をうながし、「グアドループの人々が通りを封鎖すればするほど、サルコジやフィヨンらはわれらの要求を満たすべきだとわかるだろう」と述べている。
http://www.rfo.fr/v4_player_jt.php3?ids=1
(17日夜、RFOのニュース番組。冒頭は封鎖の続くグアドループのニュース映像、30分頃からドモタが出演。全1時間半)
本国では事態を受け、アリオ・マリ内相、イヴ・ジェゴ海外県相、警察担当者らが会議を開く。
フィガロ」が紹介するドモタの言。
グアドループは植民地だ。なぜならフランスの県であれば、これほど事態が悪化するまで介入をしないなどありえないだろうから。グアドループの人間はこれ以上なく軽視されているわけだ」