講師控え室で

見飽きるほど見た『マルチニックの少年』を授業で上映し、さすがにもう飽きたなと思いながら学生と一緒に見ていたら、最後、混血の少年がベケの帳簿を盗んで逮捕され、手縄をかけられて連行される周りで、村の人々が楽しいような、寂しいようなビギンを歌って見送る場面で泣いてしまう。
と話したら、別の先生も今の時間『キューポラのある町』をやってつい泣いてしまい、授業の時に泣いてしまうと困りますよね、と話した。
アナウンサーとかも、悲惨なニュースを読みながら感情が高まったりしないのだろうかと時々思う。
その点NHK伊東敏恵アナウンサーは、いつも取り上げているニュースについて真剣に考えてるんだなーと思わせる表情をしていて好きだ。

やはり授業の合間に、中年になり容姿が激変する男性が多いという話。
とてもかっこよかった人が、顎に肉がつき頭髪も後退した見る影もないオヤジになることがしばしばあり、過去にはモテる俺を自覚していただろうそういう人の内面はどうなってるんだろうかと真剣に話す。
やはり過去のままなのではないだろうかという結論になる。

先週は知らない人とすれ違うのも苦痛だったのに、二日続けてしゃべり続けて反省。
すでに昨日の午前の時点で大先生にクギを刺されていたのだが。
でも公けの場では思いつきでしゃべっているわけじゃなくて、それなりにしかるべき典拠だってあるんだけどな。
それ以外の場では、たしかに全部思いつきだけど。

非常勤組合の会報を読んでいて、明治大学、法政大学など有名大学に比べ、私の行っているある大学では1コマあたりの給与が5000円も安いことを知り、ショックを受ける。