2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ヒトデナシな人々と重病人のガールズトーク

非常勤講師控え室でも入院病棟でもそうだが、なぜ女子はたちまちコミュニティーを作り、男子は同じテレビの国会中継など見ながら、お互い無言で牽制しあっているのだろうか。 やはりこれは普遍的な傾向なのだろうか。 ・ 放射線治療や大手術を受けながら、パ…

ヴードゥー教と千羽鶴

ハイチの被災者に千羽鶴を送ろうと呼びかけた女性がネット上で攻撃されているとの記事を読んだ。 「食糧が足りない時に折りヅルを送っている場合か」という批判にはとりあえず「なるほど」と思うものの、「ハイチ人の信仰するヴードゥー教では鶴は『悪魔の使…

大宮高島屋のピーター・マックス

気に入らないところばかりだった大宮の町で、数少ない愛着の対象だったのが高島屋のモザイク壁画とアンティーク・カフェの洗愁亭だった。 ここのところ毎日のようにその前を通り過ぎる壁画は、あらためて眺めてみてもやはりいい。 なぜ60年代ポップアートの…

Saving Haiti

フランスのテレビ番組は見られないので今どんな状況かわからないけれど、CNNではSaving Haitiという番組を長時間四六時中流している。 昨日は例のブック・フェスティバルの主催者だったリオネル・トルイヨがインタビューを受けていた他、崩壊した大聖堂の下…

ハイチでまたM6,1の地震

20日現地午前6時過ぎ、再びハイチで地震。 震源はポルトー・プランスの西南60キロ付近。 ・ 18日付朝日新聞によれば、セネガルのワッド大統領は、ハイチからの移住希望者に土地を無償提供すると発表した。 「ハイチの人々はアフリカの息子であり、娘だ。本来…

キム・ギドク『サマリア』(2004)、『受取人不明』(2001)

長年見たいと思いながら、縁がなくて見られないでいたキム・ギドク(金基徳)の『サマリア』をついに見て、本気で泣いて頭が痛くなる。 ふたりの少女=娼婦(クァク・チミンとハン・ヨルム)の可憐さ、苦しみのあまり狂気に傾いでゆく父親(イ・オル)の姿だ…

ハイチ地震

茫然とし、自分の無力を感じるしかないハイチの地震。 今週、国際的な本と映画のフェスティバル、Etonnants Voyageursが開催予定で、何人もの招待作家が現地入りしていたことを知人からの情報で知る。 http://www.etonnants-voyageurs.com/spip.php?rubrique…

さいたまへの帰還ノート

手持ちの本も自分の書棚もなく、何日か過ごす間にその場にあるものを見つくろって読んだのは、つげ義春全集(5)(「紅い花」「やなぎ屋主人」他)、宮本常一『海に生きる人びと』、夏目漱石『草枕』など。 『草枕』はこの間仕事で話題になり、すっかり中身…

危機になれば関西弁

家の者が依存している酒類が「まけへんで」という見慣れぬ銘柄に変わっているので理由をたずねてみると、長くとぎれがちな説明からわかったことは、ずっと昔、夫が進行した胃がんであることを医師から宣告された義母(私の祖母)――女の子っぽくおセンチなと…

戦戦兢兢

今週後半(日曜まで)に予定されている11コマ分の授業準備。 その中には新春早々、恐怖の大公開授業もある。 …これは自分で播いたタネである。ガチでやるしかない。 ・ すべての授業の大まかな組み立てができあがっても、戦々兢々という心地。 どうしたらほ…

石崎晴己・立花英裕編『21世紀の知識人――フランス、東アジア、そして世界』藤原書店

そういえば年末に上記のような本が出た。 2007年3月におこなわれた国際シンポジウムをもとに、新たに原稿を加えて構成されたもの。 norahも翻訳で参加していますので(本来来日予定で訳すはずだったカリブ海の作家ではないが)、見かけたらお手にとってくだ…

あけまして、よろしくお願いします

新年、目が覚めたら熱が出ていた。 初夢は1月2日の夜見る夢といわれているので、毎年覚えていようと思うが、日がな一日寝ている元旦の初夢とは、いったいどのタイミングで見たものなのだろうか。 体調が悪い時のつねでいずれにせよ悪夢だったが、知人、有名…