2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ハーンと八雲

私は群れだ!――――ラフカディオ・ハーン (鴻巣友季子さんによる宇野邦一先生の新刊『ハーンと八雲』の書評より) ・ 「私は群れ」とは、「現在のあらゆる生は、過去の無数の生の記憶を自分の中に含む」という意味だという。 群れになるな、独りであれ!の言…

ハイチとミクロネシア

「太平洋・島サミット」開催と、ビル・クリントン元米大統領がハイチ特使に任命の記事が同日の新聞に。 ・ 興味ある地域のニュースだとつい細かく目を留めてしまい、何やらパラレルにとらえられる記事ふたつだなと思ったが、そうか、クリントンはアメリカの…

経験と言語能力

ミルキィ・イソベさんと藤部明子さんのトークを聴きに行く。 ミルキィさんといえば、私にとっては数々の文芸書の装画(あのひそかに光った水色やピンクや赤の)でおなじみのデザイナー。 その話は予想以上に刺激的だった。 ・ 写真集を見るとき、展示を見る…

コミュニケーション論I

今年から理系の大学生に、日本語でのプレゼンテーション技術を教えている。 要するに大学生として、さらには社会人として最低限必要な読み書きの能力、そしてコミュニケーション能力を身につけさせるというもの。 ・ これらの技能を必要とする学生が多いのは…

ラ・ミシン

本当はコマバにひとり芝居を観に行くつもりだったのに、夜になってから思い出した。 芝居に行くつもりなのを忘れて鍼に行くつもりになっていたがそれも忘れて映画を観に行くつもりが気づいたら時間が過ぎていた。 午前中に数年来放置していたミシンのメンテ…

ファッキンロマンスカー

仕事帰り、電車の座席にくつろいで座っていると、後部席のアメリカ人ふたりの会話にやたらと「ファッキン」が混じるのが気になる。 30代ぐらいの見栄えは普通の外国人でビジネスの話題のようだが、どちらの発話にも10語に1語ぐらいの頻度でその表現が。 「…

追悼・忌野清志郎さん

昨夜は忌野清志郎の追悼番組を見る。 特に好きだとかファンだとか意識したことはなかったけれど、物心ついた1975、6年頃からずっと知っていた。 じっさい、歌を聞けばどれも懐かしくなじみがあるし、古い映像を見れば「そうだ、そうだ、この頃の清志郎はこん…

ボルドーで奴隷制廃止記念日

最近、フランスのメディアでもあまり報道されなくなったが、昨日5月10日は奴隷制廃止を記念する日だった。 今年の公式行事はパリではなく、奴隷貿易第2の拠点ボルドーで(最大の貿易港はナント)。 アリオ・マリ内相、アラン・ジュペ・ボルドー市長、イヴ・…

シンクロ・ジャパンオープン

ここ数年、日本のシンクロ水泳には特段の興味をひく何事もなかったが、ソリストとして出てきた新人、安達夢実の素材には輝きを感じる。 身長159センチという小柄にしてこのダイナミックさ、この表現力。 フリールーティンの「オーメン」には身の毛がよだって…

地獄のSefyu

ラップとかヒップホップって、音楽的興味というより、歌手の出自とか歌詞への「知的」関心だけで聞いてしまう傾向があって、だからそれなりの雰囲気と形式だけでやっているグループだとすぐ飽きるし、もともとこちらは暴力的だからってむやみに喜んだりはし…

巨大蜘蛛、荒天にて停止

フランス・ナントの巨大機械制作集団ラ・マシンの蜘蛛を見たいと思い、雨の中「横浜開国博Y150」へ。 雨でもたぶんショーは決行でしょうとスタッフがいうので時間まで何十分も蜘蛛のそばに張りついていたが、雨はどんどん強くなり、結局ショーは中止となる…

ハイチとミクロネシア

「太平洋・島サミット」開催と、ビル・クリントン元米大統領がハイチ特使に任命の記事が同日の新聞に。 ・ 興味ある地域のニュースだとつい細かく目を留めてしまい、何やらパラレルにとらえられる記事ふたつだなと思ったが、そうか、クリントンはアメリカの…