2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

5時から7時までのクレオ

事故のように不運や問題が重なりあう時というのが最近定期的にある。 日常の小さな楽しさに敏感になることで乗り切ろうとしているけど、何か根本的に星が悪いというか、いやそうではなく、根本的に動物として弱いのだという気がする。 「質の高い弱さ」とい…

虎の尾の花

norahさんて、あんなのが書けるなんて、小学校のときとか作文がうまかったんでしょうねえ。 と、鍼の先生より鍼エッセイについての微妙な感想をいただく。 (別にうまかありませんでしたよ) 何かとても恥ずかしく、ひとしきりクネクネと照れまくる。 ・ 『ト…

手づくりポルカドット

気に入ったポルカドットのシャツを発見したら、たとえ値段が高かろうと、たとえお金がなかろうと、買ってよいというnorahの法律がある。 その辺にありそうで、意外と売っていないのだ、これが。 いや先週、川久保玲のブティックに素敵なのがあったのだが、高…

norahの日記(イニシャルなし)

好きな言葉を使って好きに書くことが許されないなかで書いてきた人々だっているのだから、その一字を使わずに書いてゆくことを決意。 (たかがブログで大げさな) 要は表現と語彙を工夫すればいいだけだ。 しかしこれは何から逃れていることになるんだろう?…

エウの失踪

いっかほどあえから、キーボードの「エウ」が打てなくなってしあった。 5回ぐらい力いっぱい叩けば出てくるんだけど、こある。 ノラー・エウの日記なのに。 自分のなあえを入力すると、出てくるのは「嫌子」ですよ。 エウの打てないパソコンで蟻ーズ・コンデ…

Fringe Frenzy, 植木等

『Fringe Frenzy』という新しいフリーペーパーにエッセイを書かせていただいた(明治大学大学院理工学研究科のディジタルコンテンツ系というところで出している)。 タイトルは「虚弱者の旅」で、大好きな鍼と旅の話。 論文を書きあぐねているさなかの連休中…

聞き書き

ジャ・ジャンクーもだけれど、いろいろなこととその感想が次々あるので、忘れないうちにメモしないと。 ある名家出身の方が話してくださったフランスでの幼少期の思い出がとても面白かった。 ナポレオンの時代、軍人の子弟のために創設され、後にコングレガ…

「いま ここにある風景」ではなく「一瞬の夢」

ジャ・ジャンクーの『一瞬の夢』(1997、中国=香港)を観る。 予定ではジェニファー・バイチウォル監督のカナダ映画『いま ここにある風景』の試写を観に行くはずだったのだ。 「『不都合な真実』『ダーウィンの夢』『いのちの食べ方』につづく、私たちが今…

シャマイムは青い空

東京でも珍しいイスラエル料理店へ。 耳を塞がれるような低気圧だが、店の名「シャマイム」はヘブライ語で「青空」。 外観の怪しさに比べ、店内は落ち着いた空色でいい雰囲気だ。 アメリカやパリではおなじみのファラフェルやハムスをピタパンに挟み、羊や鶏…

老化元年

リハビリとして撮っていた一眼レフの写真の上がりがどうにも悪い。 撮っている最中から気づいていたが、カメラのピント以前に自分の目のピントが合っていないのだ。 コンタクトの上からする映画用の眼鏡が気に入ってつい頻繁にかけていたら、この頃はずすと…

奴隷制廃止160周年

一昨日5月10日は奴隷制廃止記念日というのは去年も書いたが、今年は奴隷制廃止160周年にあたる。 サルコジ大統領は、次の新年度より小学校の授業内容として奴隷制とその廃止を盛り込むと発表。 中学・高校では、エメ・セゼールの作品が扱われることになると…

空虚な中心としての私

冷たい霧雨のなか遠路帰ってゆく人たちを見送り、カフェで一息ついていると、空が少しだけ白くあかるくなった。 あたらしい自分の名前として「こやみ」というのを考えつく。 私はどうにも散文的で詩の人でなく、瞬間勝負に弱いところがコンプレックスなのだ…

地震とモヒート

そんなことをいってるとそのうち逃げ遅れて死ぬかもしれないけど、布団のなかで眠りを貪っている最中の地震というのは甘美だなあ。 ゆりかごで揺すられているような快楽と、薄められてはいるものの意識の底に張りついている恐怖が一体になっていて。 朝のニ…

港大尋「声とギター」シアターイワト

雨のなか、気持ちが明るく緩むようなボサノヴァ(中心)コンサート。 タイトルは、ジョアン・ジルベルトのアルバム名にちなんだものという。 緩いけれどもギターはうまく、歌詞もまた味わい深い(詞と曲を書いている港大尋は写真家の弟さん)。 ワイゼンボー…