2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ちいさな刺繍

ここ一年ほど、私の手芸ブームは刺繍だったけれど、本を眺めたり材料を揃えたりしたものの実際にはやる余裕がなかった。 去年刺繍カフェなるものに足を運んで、企画としてはとても楽しかったが、あの中途半端におしゃれな感じの図案が、ちょっと私のイメージ…

納豆の件

「あるある大事典Ⅱ」放映直後に納豆を買った件、最初は私も「馬鹿だよな〜」としおらしく反省してたが、見識ある男どもの愚民扱いがあんまりしつこい。 ついには記者だかキャスターになった後輩まで、夜のニュースでこの問題をリポートしていた。 いいかげん…

ホットヨガ、ロワイヤル候補ほか

この三日ほど籠もって、必死で40枚ほど原稿を書く。 戦間期・第二次大戦期のアンティーユのことについて。 それで今日の大発表に臨もうと思ったら、今日ではなくて明日だった!馬鹿! 昨日最後だった沖縄植民地ゼミに出なかったのが悔やまれる。 何となく、…

ペコちゃん焼き終了

神楽坂下に不二家の小さい店があって、ここは独自にペコちゃん焼きを売っていることで有名だった。 いつも行列ができていて、私は並ぶほどではないけれど、それでも一、二度、お土産などで食べたこともある。 鯛焼きみたいな皮がペコちゃんの顔をしていて、…

ジーン・リースの呪い

何か他の用事の谷間に、あわてて研究をしているような感じ。 この一週間が「しどき」である。 来週はジーン・リースを読まなきゃな。 ジーン・リースというと、今はペンションになっているドミニカの住居跡に泊まった折りダニに20箇所ぐらい喰われたのを引き…

今年初めてのホットヨガ。 室温40度の空間につき激しく発汗するため、1,5リットルを目安に水を飲むよう言われているが、私は昨日も書いたようにあまりたくさん水を飲めないから1リットルぐらいで十分。 でも今日、2リットル容量のボトル3本をほとんど空にし…

関連検索

わけあって自分の名前をGoogleで検索したら、一覧の下のほうに「関連検索」というのが出てきてびっくり。 ひとつは「私の名前+フランス語」、もうひとつは「私の名前+公言してる研究対象の作家名」だった。 より確実な検索のお手伝いをしてくれるサービス…

水毒、堀口大學

飲んだ水の量を競う大会がアメリカで行われ、28歳の女性が4リットル以上の水を飲んだ後死亡した。 飲んでいる間、ぜったいにトイレに行ってはいけないのだとか。 死因は水死というわけじゃなくて、水の中毒だそうだ。 水毒(中上健次)ってほんとにあるんだ…

ガブリエル・ガルシア=マルケス『コレラの時代の愛』

51年9ヶ月と4日、女を待ち続けた男は、再び彼女との関係を紡ぎ直す。 時間がないのに読みやめられず、それでも何度も中断させられ、最後の数十ページは苦痛なほどの愉楽。 ガルシア=マルケスの他のどの作品より私は好きだし、いろいろな意味で自分のために…

シュザンヌ・セゼールとは誰か

Suzanne Césaire(née, Suzanne Roussy 1915-1966) マルティニック生まれ。1930年代にパリ留学。 友人ミレイユ・セゼールの兄エメと出会い、1937年に結婚。 1939年、夫エメとともにパリからマルティニックへ帰還(エメは第一詩集『帰郷ノート』を発表)。乗…

猫、ウォルコット、バラバラ殺人

植物の向こうのベランダに目をやったら、猫が通り過ぎていった。 そういう幻を何度も見たけど、そんなはずはない、ノラーはもう死んだんだから、それにここは同じマンションではないし、前のように簡単に2階に上れるオープンな構造ではないんだから、と思っ…

サイード『人文学と批評の使命』

ゼミ用の『人文学と批評の使命』読了。 サイードがアウエルバッハの『ミメーシス』を、厳密でありながら「衒学的でもなければ専制的でもない」「私的な書物」として評価しているのは意外だし発見だった。 ずっと昔、さらーっと読んだだけだけれど、サイード…

現代小説いろいろ

ちょっと前だが、まとめて雑誌を捨てる折りに、一応芥川賞だからってことで絲山秋子の「沖で待つ」と伊藤たかみの「8月の路上に捨てる」を読んだ。 絲山秋子は前に創作を読んでもらった編集者に名前を出されて、あれは売れるとかいわれて「関係ないだろ!」…

七草がゆ

次年度のシラバスとか、教科書選びとか、試験問題作りとかがまとめて押し寄せてくるこのシーズン。 すっきりしたいので、一日で一気に片づけてしまう。 去年はウェブに公開される講義シラバス(フランス語圏文化)を読んだ友人に「気合いが入りすぎてて初々…

古事記の世界

自我を極力ニュートラルに保って、ようやく正月休みを切り抜けた。 今日から日常に戻ったけれど、休み中依存していた読書(4、5冊を同時並行)が切り上げられない。 特に『口語訳・古事記』が面白くて、一気に読んでしまう。 ラブレーなんかよりずっと面白…

初夢

渋谷の奥まったあたりから大学に急ごうと思って、井の頭線の線路沿いの裏道を後輩男女と歩いていると、そこはバンコクの町はずれだった。 「ここはタイだよ」と後輩にいうと頷いていたけれど、覚醒した今思い返すと、あの苔むした鬱蒼とした感じはタ・プロー…