2004-08-01から1ヶ月間の記事一覧

まだオリンピック

暴漢に襲われたリマが立ち直って三位になったのは優勝にもまさるすばらしいことだと思ったが、それをブラジル人の偉大さとかいってしまうのは結局ニッポンがんばれというのと同根ではないのか。 『ニッポンがんばれ』の人も『ナショナリズムだから見ない』の…

ガラスの指輪

ガラス作家5人の展示会に行って、手づくりガラスの指輪を買う。子供の頃、縁日のヨーヨー掬いでいつも狙っていたのは透明のゴム地に緑や朱赤のペンキが散っているのだったが、まさにそのイメージ。 小笠原の多肉植物ハカラメの葉をもらう。葉から直接、別の…

飛び込み

結局今日もシンクロ・デュエット、陸上など見てしまう。夜、静かな気持ちで飛び込みを見る。筋肉のついていない男たちを見て、少しほっとする。飛び込みは好きだ。空中と水中の大きな差。高く飛び上がって回転し、細い筋肉のついた脚と上体をくの字にする。…

オリンピック鬱

閉会後には来ると予感していたオリンピック鬱が早くも来た。土曜日ぐらいから気配があり、女子マラソンを機にひどくなる。体調も最悪。スポーツだけ楽しんでいるつもりが、メダル・ラッシュとナショナリズムにつき合いすぎ、夜中にアドレナリンを出すような…

新聞記事

先週ぐらいの新聞に出ていた記事。カリブ海のドミニカ共和国から隣りのプエルトリコに移民しようと86人が乗ったボートが漂流し、二週間後に救助されるまでに55人が死亡した。食料も水も底をついたとき、女性の母乳が奪い合いになったという。大勢に母乳を与…

吉田都

スターダンサーズ・バレエ団公演『ジゼル』、神奈川県民ホール 劇場に行くのはいつも寂しさと場違いな気分との戦いなのだが、招待券をいただいたし吉田都なので、横浜まで見に行く。彼女を見るのは、4年ぐらい前のロイヤル・バレエ団アメリカ公演以来。 世代…

アテネ

オリンピック観戦が忙しく、急ぎの翻訳もあるのに睡眠不足でふらふらだ。今のところ観ているのは、サッカー(男女)、野球、ソフトボール、バレーボール、柔道、水泳、体操、卓球、重量挙げ…。そして今後は陸上やシンクロなど。シドニーを見そびれた憂さを晴ら…

バナナ

珍しく涼しいから懸案のバナナの植え替えをしようとするが、根が鉢に張りつめていて、分厚いプラスチックの鉢を壊さないかぎりできなさそうだ。 しかも奮闘している途中、またノウゼンカズラの唯一の蕾にうっかり触れて落としてしまう。触れなくても、たぶん…

エドゥアール・グリッサン

Edouard Glissant, « L’arbre grand arbre », « Fumée noire », « Eléments »(1947-54, Le Sang Livé), Poèmes complets, Gallimard, 1994 グリッサン詩研「saison unique」の集まりで、作家最初期の詩篇いくつかを読む。あまりに難解で手がかりがなく、消耗…