2004-07-01から1ヶ月間の記事一覧

またデリダ

ジャック・デリダ『コーラ――プラトンの場』守中高明訳、未来社、2004年 名づけえぬものについて考えたいとクショ先生に相談したら、読めといわれたのがこれ。正直、ギリシア語、ギリシア哲学に通じていない身には難解すぎるが、何か自分に関係があることだと…

向日葵

二十ぐらい発芽した向日葵が花をつける前に全部枯れはてた。 最後の一本だけは固くまっすぐ伸びていて、昨日まで元気だったのに。 やっぱり花はだめ。

ピナ・バウシュ

ピナ・バウシュとヴッパタール舞踊団『バンドネオン』 ダンスを見たと思った。ボクサーの写真がかかり、古いタンゴが流れる舞台装置のカフェの中に私も住みたくなった。 乳首も見え背中もはだけた、だぶだぶのチュチュ姿のドミニク・メルシー(いつも悲しげ…

トニ・モリスン

トニ・モリスン『青い眼がほしい』(The bluest eye, 1970)大社淑子訳、ハヤカワepi文庫、2001年 冒頭の姉妹が種を蒔いたマリゴールドの芽が出ない逸話、ピコーラの不幸な妊娠とつながる、「わたし」(クローディア)の白人人形嫌悪と、ピコーラの大好きな…

ヨガ

自律神経失調による眼の疲れがひどく、何にもできない。ソファの角に前頭葉を押しつけると、少しだけ気持ちいい。無理してヨガのクラスに行ったら正解だった。夏バテ予防に集中力を高めるという「木立ちのポーズ」を初めて習うが、本当に集中力が高まって頭…

屋上

日本では経験したことがないほどの猛暑。疲れから来る自律神経の不調と重なり、炎天下を歩きながら、意識が分離したような気持ちになる。 日傘も帽子もなくしてしまったので、日焼けで顔が痛い。 授業の後、また屋上に上る。太陽にセラムも焼けるようだが、…

ピナ・バウシュ

日本をテーマにしたピナ・バウシュとヴッパタール舞踊団の新作、『天地 TENCHI』を観る。舞台は、巨大な鯨の尻尾と小島めいた胴体が浮かび上がる海面。時間を経るごとに白いものが降り積もる。 鯨が『古事記』や柿本人麻呂にも関係深いものとは知らなかった…

ノウゼンカズラ

朝方、しおっとしていたノウゼンカズラにたっぷり水をやると、俄かにしゃんとしたので安心したのもつかの間、30個ぐらいついていた固い蕾のうち、14個ぐらいがばらばらと地上に落ちてしまった。悲しい。 バレンシアオレンジ色の花を咲かせているのは一輪だけ…

ネペンテス

「外国語で書くと文章に穴があるから、その穴から気持ちが直接飛び出していくことがよくある。また、外国語では「巧みな言い回し」などというものに頼らないから、映像をはっきり出すしかない。型にはまった物の見方をうまく引用できないから、何もかも自分…