2004-06-01から1ヶ月間の記事一覧

多和田葉子

多和田葉子『球形時間』(新潮社、2002)、『エクソフォニー――母語の外へ出る旅』(岩波書店、2003) 『球形時間』を読むのはもう四度目。『エクソフォニー』も、三度目ぐらい。『球形時間』の面白いところを伝えたいと思うが、英語だとノイローゼになりそうなほ…

屋上

授業の後、前から上りたかった図書館のルーフテラスに初めて上った。すぐ下の階は、太陽熱で温室のよう。屋上はウッドデッキの囲うなかに、セラム(万年草)が敷きつめてある。手つかずの雑木林と何百もの建売住宅の屋根を見下ろす。

マリオン・ヘンセル

マリオン・ヘンセル『雲 息子への手紙』祖母の命日。気分ひどく滅入り、体調も不良。一日なんもできなかった。落ち着くために、わざわざ送っていただいたマリオン・ヘンセルのドキュメンタリー・フィルム(9月公開)を見る。 かたちだけでなく、さまざまに色を…

水族館

仕事の帰りに、江ノ島の新しい水族館へ行く。塊のままめまぐるしく形を変える、銀のナイフみたいなマイワシの群れに感動。時々、群れからはぐれて焦っているイワシもなかなかいい。アカクラゲの長―い触手がつくる透き通った赤の軌跡にも見とれる。イルカのひ…